膀胱炎について
こんにちは!!
当院は、膀胱炎の患者様も来院されます!!
膀胱炎は特に若い女性に多い病気です。
膀胱に細菌が感染することで生じ、多くは大腸菌や腸球菌とよばれる菌が原因です。
膀胱炎の症状とは・・・
・尿をするときに痛みがある
・下腹部や陰部が、なにか嫌な感じがする
・排尿後もすっきりしない、おしっこが残っているような感じがつづく
・おしっこがちかい、おしっこの回数が増えた
などがあります!
これらの症状が一つのこともあれば、複数の症状が同時に起きる場合もあります。
また、尿が白く濁って見えたり、血が混じったり(血尿)することもあります。
しかし、膀胱炎を治療しないで病気が進行してしまうと、腎盂腎炎になり38℃を超える発熱がでてしまうこともあります。腎盂腎炎になってしまった場合は、抗生剤の点滴による治療や、入院での治療が必要になります。そのため、膀胱炎になった場合は早い時期に適切な治療を受けていただくことが大切です。
検査は・・・
① 尿検査
膀胱炎が疑われたときは、尿検査を行います。検尿コップに採尿していただき、尿中の白血球反応、潜血反応、タンパク、糖などをチェックします。膀胱炎の場合、白血球反応や、潜血反応が陽性になります。
② 尿細胞診
尿の中に癌細胞が混じっていないかを調べる検査です。尿検査と同じように検尿コップに採尿した尿を検査に提出します。尿細胞診検査は、結果が出るのに10日程度かかります。
③ 内視鏡検査
膀胱炎を繰り返すような場合は、内視鏡で膀胱内を確認する場合もあります。このような検査が必要と考えられる場合は、泌尿器科の専門医療機関へ紹介させていただきます。
治療は・・・
膀胱炎にたいして、抗生剤の内服治療を行います。通常はニューキノロン系や、セフェム系抗生剤を使用します。近年これらの抗生剤に耐性をもった細菌(薬剤耐性菌)が増えてきていると報告されています。抗生剤を内服しても膀胱炎が良くならない場合は、薬剤耐性菌に感染している可能性も考えられます。最初に処方された抗生剤で十分な効果が得られなかった場合でも、尿培養検査の結果があれば、有効な抗生剤を選択し変更することが出来ます。
膀胱炎の痛みが強い方には、一時的に鎮痛剤を併用することもあります。
膀胱炎を何度も繰り返す方には、予防のための漢方薬を内服していただくこともあります。
予防方法は・・・
1.まず、陰部を清潔に保つようにしましょう。
排尿後のペーパーは、前から後ろへ拭くようにしましょう。逆向きに拭くと、肛門周囲の細菌が尿道から膀胱へ入ってしまいます。
ウォシュレットを強く当てすぎないようにしましょう。大腸菌が水圧で尿道から膀胱内に押し込まれてしまいます。
性交渉の際に尿道から膀胱内に細菌が入ってしまうことがあります。性交渉の後には排尿して、膀胱内を空っぽにするようこころがけましょう。
2. トイレを我慢しないようにしましょう。
膀胱に尿がたまっていると、細菌が増えやすくなります。トイレを我慢しないようにしてください。3-4時間毎に排尿し、膀胱内の細菌を排出するようにしましょう。
3.水分を多くとるようにしましょう。
尿量が増えて、トイレの回数が増えれば、膀胱内の細菌もそのたびに排出されるようになります。
4.ストレスを避け、体調と生活リズムを整え、抵抗力が落ちないようこころがけましょう。
冷えや疲れによって体の抵抗力が落ちると感染しやすくなりますので注意しましょう
5.便秘気味の人は膀胱炎になりやすいと言われています。便秘にも注意しましょう。
6.アルコールや刺激のある食べ物は控えましょう。
なぜならば、刺激をもたらす酸性の尿が炎症の慢性化や膀胱の痛みの原因となることが分かっているためです。
膀胱炎は放置すると腎盂腎炎になってしまいますので、泌尿器科に行きづらい方やちょっとだけでも相談してみようかな・・・
と思った方はお待ちしております!!!
担当は看護師 Nでした。
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