ピロリ菌感染と除菌について
こんにちは!
今回はピロリ菌とその除菌方法について説明します!!
ピロリ菌について
ピロリ菌は胃の粘膜に生息するらせん状の細菌で、「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。
胃の中では通常の細菌は酸性(胃酸)が強いため生存できませんが、
ピロリ菌はウレアーゼという酵素を使って胃酸を中和し、生存できるアルカリ性の環境を作り出します。
ピロリ菌の感染経路はまだ解明されていませんが、経口感染がほとんどであると考えられています。
ピロリ菌の感染率は乳幼児期の衛生環境が関係していると考えられており、
上下水道が十分に普及していなかった世代の方に感染率が高いとされています。
ピロリ菌は、胃の粘膜を障害し、持続的な炎症反応を引き起こします。
胃の炎症が続くと胃炎や胃酸を分泌する組織が減少して萎縮します。
さらに進むと腸上皮化生という胃の粘膜が小腸のような粘膜へ変化してしまいます。
腸上皮化生は癌化して、胃癌を発生させると考えられています。
ピロリ菌は除菌ができます!!!
除菌をした場合は、除菌してない場合に比べて新たに胃癌を発症する確率が低いとされています!
症状
半数近くは無症状ですが、胃液が十分に分泌されないため、食欲不振や胃もたれが起こります。
その他の症状として、悪心・嘔吐、胃痛、胸焼け、吐気、腹部の針、胃の不快感があります。
検査と診断
胃カメラを使用する検査と使わない方法があります。
※ピロリ菌の検査は1つの方法だけでは偽陰性を示すことがあるため、疑わしい場合は複数の方法で診断します。
胃カメラは必ず行います。
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胃カメラを使用する方法
胃カメラの検査中にピロリ菌がいる胃は特徴的であるため、所見にて判断できますが、胃の検体を採取してピロリ菌と判断します。
以下の方法があります。
■迅速ウレアーゼ試験
胃の組織の一部を採取し、ピロリ菌の尿素を分解するウレアーゼ酵素を使って特殊な反応試薬を付着させ、ピロリ菌の有無を調べます。
■組織鏡検査
胃粘膜を採取して染色し、顕微鏡でピロリ菌の有無を調べます。
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胃カメラを使用しない方法
■尿素呼気試験
診断は、検査薬(13C-尿素)を使用し、服用前後に採取した呼気サンプルからピロリ菌のウレアーゼによって産生される二酸化炭素(13CO2)の量を測定することによって行われます。
■抗体測定検査
ピロリ菌に感染すると、その菌に対する抗体が体内に作られます。採血をして診断します。
■糞便中抗原検査
便中にピロリ菌抗原があるかを調べる方法です。
ピロリ菌の除菌について
ピロリ菌の除菌は「胃酸を抑える薬」1種類と「抗菌薬」2種類の計3種類の薬を1日2回7日間連続で服用する治療です。
服用後2か月後に便検査をして、ピロリ菌が除菌されるかを検査します。
1回目で除菌されない方もいますので、その場合は、2種類の抗菌薬のうち1回目とは異なる薬剤に変更します。
1回目で除菌できなかった場合でも、2回目でほとんどの方が除菌に成功しています。
長くなりましたが・・・・・・
胃カメラを行うのが初めてのかた!!!
胃カメラやるの不安な方!!!
麻酔が使用できます!!!!!
眠っている間にできるので「思っていたよりも楽だった」という方が多いです!!!
症状が気になる方はお気軽にご相談ください!!
担当は看護師 Nでした。
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