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胆石症

胆石症とは

胆石症とは?胆のうや胆管に石ができ、時に痛みなど様々な症状を引き起こす病気です。結石の存在する部位により、胆のう結石・総胆管結石・肝内胆管結石と呼ばれています。一般的には胆のうの中に結石が出来る胆のう結石を胆石と呼んでいます。
これまでは欧米諸国で多く見られておりましたが、最近では日本でも欧米の食事習慣の影響により、胆石症の発症が増加しています。

胆石症の症状

無症状のことも多いのですが、一般的な症状としては、

  • みぞおちを中心とした激しい痛みがある・・・
  • 右肩や背中に痛みがある・・・
  • 脂質過多の食事を摂った後に右肩から背部にかけての鈍い痛みがある・・・
  • 上腹部の不快感がある・・・

発作は、脂肪の多い食事を摂った後や、食べ過ぎた後の夜半に起きやすいという特徴があります。疝痛発作以外にも、吐き気や嘔吐などもしばしば伴います。炎症が加わると発熱もみられ、胆管に詰まると黄疸や肝障害も併発します。
なんとなく痛みがあるという方は胆石発作のみで終わりますが、最初の炎症が強いと救急車を呼ぶほどの痛みが現れるという方が多くいらっしゃいます。

胆石症の原因

胆石ができる原因は明確にはわかっていませんが、考えられる原因としては…

  1. 肥満、ストレス、不規則な食事、過食などの生活習慣
  2. 胆汁を十二指腸へ押し出す役目を担う「胆のう」が正常に働かず、胆汁がうっ滞してしまっている
  3. 胆汁の成分バランスが崩れている
  4. 過剰なコレステロールの増加により、胆汁で溶けきれず結晶化している
  5. 「ビリルビン」が上昇する肝硬変や胆道感染などが起こっている

上記の①~⑤が考えられます。
また、食生活の欧米化で高脂肪な食事で脂肪の摂取量が増えたことも原因の1つとされていて、男性よりも女性のほうが胆石症を発症するリスクが高い判明してます。

胆のう結石について

胆のう結石について食生活の欧米化や高齢化などを背景に、日本人の胆石保有率は年々増加しています。胆のう結石があっても2~3割の方には症状はありませんが、食後の痛みや嘔気などの症状が認められる場合には、手術療法が推奨されます。
「無症状胆石」については、治療は行わず定期的な経過観察とします。定期的に経過をみていくことで、胆のうの壁に変化が無いかを確認することができ、胆のうがんの予防や早期発見につながります。
胆のう結石の治療は、基本的には胆のうごと摘出します(外科的治療)。結石だけを取り除いても、結石ができやすい環境は変わらないため再発することが多く、再び治療をすることになるためです。外科的治療の第一選択は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。傷口が小さく術後の痛みも少ないため、早期に日常生活に戻ることが可能です。ただし、胆のうが炎症によって癒着している、胆のうがんの合併を疑われるなど、腹腔鏡下での手術が難しいケースでは開腹手術を行います。

総胆管結石について

胆管結石は、胆管を閉塞して胆管炎を併発したり、膵管を閉塞して膵炎を起こす可能性があり、胆管結石と診断された場合は治療の対象となります。急性胆管炎や急性膵炎を併発している場合は、速やかな内視鏡的胆道ドレナージや抗菌薬投与などが必要となります。診断した時点で、もしくは強く疑われた時点で、提携医療機関へご紹介させていただきます。総胆管結石は無症状であっても治療すべき疾患です。偶然見つかった場合でも、入院での砕石、採石が必要です。

胆のうポリープ
・胆のう腺筋腫症について

胆のうポリープは、胆のうの粘膜にできる隆起で、大きさが10㎜以上、茎がない(広基性)、増大傾向を示す、などの場合には手術が推奨されます。胆のう腺筋腫症は、胆のうの壁が部分的あるいは全体的に肥厚するもので、胆石を伴って症状が出現したり、悪性が否定できない場合には手術の適応となります。

胆石症の診断・検査

腹部超音波検査・CT・MRI検査

  • 腹部超音波検査は胆のうや胆管を詳細に観察します(空腹時の検査が望ましいです)。

超音波検査

胆石症の治療

治療は?胆石があり、食後の腹痛や嘔気などの症状がある場合には、胆石発作を考えて精密検査を受けましょう。胆のうポリープや胆のう腺筋症は、がんとの鑑別が問題となるため、定期的な検査がとても大切です。
胆石症に対して、腹腔鏡手術を行います。病院にて手術なので、紹介状をお渡しします。

胆石症の対策

栄養バランスの取れた食事や規則的な食生活・ストレスをためない事が胆石症の予防につながります。特に脂肪分の多い食事には気を付けましょう!

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