胃痙攣

強いストレスや緊張なども胃痙攣の原因になることがあり、これらの精神的な要因は、胃の筋肉の過剰な収縮を引き起こす原因となり痛みや不快感を生じさせます。
自律神経のバランスが崩れることによって、胃の運動が異常な状態になり、痙攣を起こすことがあります。
また、辛い食べ物やカフェイン、アルコールなどの刺激物の摂取も胃痙攣の要因となります。
更に特定の医薬品の副作用や既存の胃腸疾患などの健康問題も胃痙攣を誘発することがあります。

早急な治療が必要な原因疾患には、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、アニサキス症、胃がんなどの胃疾患、そしてそれ以外の消化器疾患の膵炎、虫垂炎、胃腸炎、胆のう炎、胆管炎などがあります。 胃痙攣は強い症状ですので、できるだけ早く消化器内科を受診して原因をしっかり確かめることが重要です。

問診で、食事内容、既往症などをお伺いします。
その後、血液検査、胃カメラ検査、腹部エコー(超音波)検査などから必要な検査を行って診断します。
超音波検査は、胃カメラ検査では観察できない膵臓や胆嚢などの状態をリアルタイムに確認することができます。また、有無の確認だけでなく、異常があればそれを検出することも可能です。

胃カメラ検査は、胃炎や胃潰瘍、胃アニサキス症の疑いがある場合に行われます。胃粘膜の状態を詳細に確認し、疑わしい部位の組織を採取することで、様々な疾患の診断を行うことができます。また、出血がある場合は検査中に止血処置も行えます。
また、胃カメラ検査中にアニサキスを摘出することができるため、全てのアニサキスを取り除けば症状が改善します。